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tezomeya日記

おやじろっくの夕べ

月曜日は久しぶりに大きいライブに行ってきた。

ドゥービープラザーズ&デレクトラックスバンド大阪公演

ってやつだ。

ドゥービーは実はどうでも良かったのだが
とにかくデレクトラックスが観たくて、
ついつい大枚はたいて買ってしまいました・・・。

しっかし高いよな、最近のメジャーのライブって。

初めてのホール、グランキューブ大阪。
大阪国際会議場内のコンサートホール。

ロックやるって箱じゃなかったな。
音響はとってもよかったっぽかったです。

あそこはもっとアコースティックなのとか
ミュージカルとかそういうことやる箱なんだろう。

椅子なんかも全席肘掛つきで、なんと収納机とかあるの。
ビール持ち込んでテーブルにトンって載せて
ピーナッツ広げてつまみながらホールで
ロック聴くなんて初めてだったよ。

で、デレクはともかくとして、メインはほら、ドゥービーだから、
もう、そこはほれ、年齢層の高い客層なわけでして、
アタシたち40代前半はまだまだ若造なわけですよ(笑)。

で、演奏はといいますとですね、
デレクはホントかっこよかった。

前に観たときのクラプトンのサイドギターのときとは
当たり前だけど突き抜け方が違ってた。

自分のバンドで来てるから当然なのだが。

観て聴きながらぎゃーぎゃー騒いでしまいました。

でもね、思いのほか観客が静かだったんだよね。
皆さんあまりデレクトラックスにはご興味がないのか、
ドゥービー好きの大人の方には食指が動かないのか、
本当にお行儀の良いリスナーでした。

まぁでもデレクも他のメンバーも負けず劣らずものすごい
行儀の良いパフォーマンスでほとんど動きなし。
違った意味でステージと客席はパッと見同じような感じだったが。

デレク、本当に動かないギタリストです。
ギターワークというものを全く行いません。

そんなことしなくても、音がギンギンに立ってるから
全然構わないって言えば構わないんだけど。

でもほら、観客って、演者のフィジカルな動きに
煽られてノリだすっていう現象、しょっちゅうあるじゃないですか。

それを一切しない人だから、ノることに躊躇する雰囲気があったり
するのかな、なんて後で思ったりした。
単に知名度が低いだけなのか、
それとも・・・。
なんだろ、この緊迫したハリの感じられない会場・・。

ライブ会場でその空気を感じて、はじめて
「あ、そうか。デレクトラックは前座扱いなんだ」
と気付いたアフォなアタシでした。

格から言って、当然そういうことになるんだよな。
そりゃそうだ。

とにかく演奏は本当にかっこよかった。
演奏には満足した。ほんとに。

でも、最後の曲を終えて
「サンキュー!」と言ってデレクがそのまま他のメンバーと
そそくさとステージサイドに去って行く足取りに比例して
拍手がどんどん小さくなって、姿が見えなくなったらすぐに
拍手がなくなってしまったのには本当にふがいなかったよ・・・。

そんな評価なのか、こいつらは?

デレクたちは少なくともちゃんとやってたよ。
44ブルースでのソロなんて、もう、
頭抱えてトリハダ立ちながら叫んじゃうくらい
おっとろしかったよ。

SGで歌いまくってた。間違いなく。

なんでだろ。

ドゥービーと路線は違うと言えば違うが、
ドゥービーを好きだった世代の人なら絶対に
耳にしてるはずのジャンルじゃんか。
オールマンとかそのころのクラプトンとか
一緒に聴いてたんじゃないの?
CCRとか聴いてたんじゃないの?
リトルフィートとか、好きじゃなかった?

その辺のおっさんつかまえて問いただしたい衝動に
駆られてしまいました。インターミッションの間。

デレクはかっこよかったけど、なんか不完全燃焼。

人のことなんてどうでもいいと思うんだけど、
アタシは俗っぽい人間なので、そんなどーでも
いいことが気になってしまいまして・・・。

そんな感じで第二部っていうかメインのドゥービーのステージがスタート。
で、突然会場全体がばばっと立ち上がった!

デレクのときはハナクソほじってそうな勢いの皆さんが
1曲目から超ハイテンションでした。

もう、2曲目の JESUS IS JUST ALRIGHTから会場総立ち。
大合唱が早くもはじまりはじまりぃ。

そっか、そういうことだよね。
そりゃそうだよね。
みんなドゥービーを聴きに来てるんだよね。
デレクは前座だったんだよね。悪い意味じゃなくて。

さっきまでは、みんな、準備してなかったんだ。
多分、デレクのギターはちゃんとみんなの耳にも入って
みんなも聞いてたんだろうけど、
「おぉ、この若いやつもやりよるのぉ【^^】」
的な感じの程度だったんだよ。

アタシはデレクを聴きにきたので、最初っから準備OKだったんだ。

準備が出来てる人間と準備してない人間の違いだったんだな、と。

ドゥービーは、やっぱりかっこよかったです、ハイ。
もう、全然、今の人たちじゃないけど、
エンターテイナーとしては一流でした。
デレクと違って、暴れまくるし。
ちゃんと鍛えてるんだろうな。だって
トムジョンストンなんてもう60オーバーだよ。
全然お腹出てなかったし。典型的な元気でマッチョな
レッドネックおじさんだったよ。

さっき言ってた、演者のフィジカルな動きでノリ出すという
現象が何十回も観察できました。

いや、そんな冷静に見てたわけじゃなくて
アタシも乗ってました、ハイ。

隠し撮り。
全然何やってるかわからんな・・・。

そうして2時間弱ヒット曲のオンパレードで熱気むんむんのウチに
ライブ終了。

その後もみなさん道を譲り合いながら大きな混乱もなく
会場を後にしましたとさ。

デレクはホントかっきょよかった。

ドゥービーもよかったよ。
長い間一線で活躍してる人たちのライブパフォーマンスってのは
ホント安心してノれるね。

「安心してノる」という予定調和的なエンターテインメントを
それなりに楽しめる年なんだよね、アタシも。

なんてつくづく思ったりして、
いろんな意味で感慨深いライブでした。

でも、

やっぱり、デレクトラックスだけで来日したときにまたいこっと。

最後に、全然関係ないけど、中之島線のシートをパチリ。

黒のタンクトップ着た顔無しガチャピンがたくさん並んでるように
見えるのは、ボクだけでしょうか?

店主@手染メ屋
https://www.tezomeya.com/

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