やってみよう

伝統色のワークショップ2014 第一回new!

山形の国産紅花による笹紅(ささべに)色 ~古来の口紅を作ろう!

今年もやります。口紅づくり。
日時 2014年11月29日(土)13時~17時くらい 約4時間
場所 手染メ屋  アクセス方法はこちら
費用 5,400円 (染料、染めアイテムなど全て込み)
定員 先着7名様 1名空き有
お申込み方法 お問い合わせフォーム
※お問い合わせ項目から「伝統色のワークショップ」申込みをお選び下さい。
ご用意いただくもの 特にありません

 

バタバタにかまけてサボっていた伝統色のワークショップ、今年の最初で最後のイベントです。山形の紅花から「本紅」を作るワークショップ、これは毎年必ずやろうと思っています。

ご存知の方も多いかと思いますが、天然染料として昔から使われている紅花は、なにも生地や糸を染めるためだけのものではありませんでした。紅花の赤い色素は、女性の口紅や頬紅の原料にも使われていたんです。どちらかというと、当時は染色よりも紅を作るための使用量の方が多かったようです。
時代劇を観ていると、女性がお猪口や2枚貝の裏側にちょちょっと小指や筆をつけて唇に紅を引くシーンとかありませんか?そうそう、あれです。あれが紅花から作られている「紅(べに)」なのです。

紅花はとても特殊な染色方法で生地を染めます。酸とアルカリを駆使する染め方法なのですが、実は口紅を作る手法もその染色方法の延長上にあります。もちろん古代の人も江戸時代の職人もそんな酸やアルカリや中和の知識などはありません。でも、理論などは全く関係なく、長い伝承の間に洗練されていった極めて合理的な手法で、灰汁や梅酢、そしてゾクと言われる麻のワタを使って「本紅」と言われる口紅を作っていました。
そして、昔からの伝統的な作り方を今も守りながら紅花から口紅を作ってらっしゃるところがいくつかございます。

例えば、その代表格が伊勢半さん。江戸時代から180年も続いている紅屋さんでして現在も化粧品メーカーとして活躍されています。伊勢半さんは180年続く伝統の秘法で紅を作ってらっしゃいます。おそらく、やはり昔ながらの灰汁と梅酢とゾク(麻のわた状のもの)を使用しておられるのでしょう。そして原料には、山形の紅餅を使ってらっしゃいます。
伊勢半さんのサイトを見ると、お猪口の内側が緑っぽい玉虫色になってますよね。これが紅花から取れる「本紅」です。
この紅、赤ではなく緑色、玉虫色に見えるんですよ。この色を“笹紅(ささべに)”と言います。紅を厚く塗ると不思議なことにこのような黄緑になるのです。そして、この紅は山形の紅餅(紅花から作られる染料)を使ってるから、しっかりと玉虫色に輝く分量がとれるのです。
中国産の紅花では、この緑の玉虫色に光る分量までとるのはかなり大変です。やはり、山形の紅餅はアカの色素含有量と質が違うのだろうと思うのです。

毎年、8月末から9月初旬にかけて、山形から国産の紅餅が手染メ屋にも届きます。現在は国産の紅花の流通量はほぼ100kg前後。今年はそのうちの1kgを手染メ屋も頂きました。そして、今年の紅餅を使って、皆さんと一緒に紅を作ってみよう!というのがこのワークショップです。手染メ屋には伊勢半さんのような伝統技法がないので、昔の文献や伊勢半さんのショールームにある貴重な資料を拝見して、昔の紅の制作手法を自分なりに考えました。灰汁の代わりに主成分である炭酸カリウムのアルカリ水を、梅酢の代わりにやはり主成分であるクエン酸を使います。ゾクの代用には脱脂綿を使います。でも、原料はウチも山形の紅餅を使います!原料だけは伊勢半さんと同じです。画像の通り、うまく作れればこんな綺麗な笹紅色が出来上がります。

笹紅色

  

紅の作り方にちなんで今回も紅花の歴史のお話、また、酸とアルカリの話なんかも少しずつ取り混ぜたいと思います。山形の紅餅を使うためいつもより少々高めのお値段になってしまってます。でも、実際に作ってみると、やはり山形の紅花でないとしっかり作れないんですよ。。どうせ作るならしっかりちゃんと笹紅色につくりたいですよね、ね。
いつもの通り先着順です。今回も7名様。 是非是非お気軽にお申し込みくださいませ!

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