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tezomeya日記

言い間違いのセンス

単語の言い間違い、子供にはよくあることだ。

トトロでもおなじみの“とうもころし”とか、
スパベピィとか、ヘリポクターとか。

で、これ、子供によってその傾向とか間違いの絶対量とかがどうも違う。

我が家の話で言うと、長男に関してはこの手の言い間違いはほとんどなかった。
別に正確にいろいろと教えてきたわけではないのだが、彼は小さい頃から
マトモな日本語を使っていた。
小学校5年だが、読書好きも手伝ってか、この年になるとかなりマセた言い回しなんかをする。
こないだなんかも
「あいびきとデートってやっぱ雰囲気違うよね、その言い回しだけで」なんてのたまっていた。
デートしたことないくせに(笑)。

それに反して、次男は言い間違いが多い。
傑作がいくつかあるが、以前も一度話題にしたことがあるように、
スバラシイ内容の“作品”ものもその数少なからず。

そして、現在小学校1年生でかなりニンゲンらしくなってきてはいるが、
今でもある。面白い間違いが。

最近のスバラシかった“作品”は

『タイママシン』

ドラえもんの四次元ポケットから出てきそうな道具だ。

これ、キッチンタイマーのこと。
タイマーっていう単語だけ覚えていたらしい。
ほら、昔とはちょっとレヴェルが違うでしょ(笑)。

トーゼンだが、その後我が家では常にタイママシンである。
キッチンタイマーなんていう野暮な呼び方はもうしない。

そして、先日、工房で新たなスバラシイ作品が生まれた。

次男が学校から帰ってきて工房での出来事。

次男「なぁなぁ、おやつたべていい?」
番頭「え、あぁいいよ。冷蔵庫に入ってるやつ、食べていいから」
次男「わーい」
冷蔵庫を開ける・・・
次男「わ、チョコや!なぁなぁ、このチョコロー食べていい?」
番頭「え、なに?」
次男「このチョコロー、食べていい?」
番頭、店主「ちょ、ちょころぉ!?」
次男「チョコロー食べたい。○○も××も(ぼくらのこと)食べる?」

そこで新たなる作品誕生への大いなる期待と共にボクが冷蔵庫に近寄り、
取り出したるものが・・・、
これです。

一口チョコ。
ひとくちチョコです。

もちろん彼はこの一口チョコをこのとき初めて食べたわけではない。

よく聞くと、彼は前からこれを「チョコロー」と思っていたらしい。
更によく聞くと、チョコには
チョコレート

チョコロート
というのがあって(その分類は定かではなかったようだが)
チョコローというのは、チョコロートの短縮形と思っていたようだ。

これまで、彼がこれを音に発して呼ぶことをたまたまぼくらが聞いていなかっただけだった。
いやぁ、聞けてよかった。うれしかったよ、○○。

そして、その日から「ひとくちちょこ」なんていうベタな名前は我が家から消えうせた。
だって、“ちょころぉ”、かわいくないですか!?

時々思うのだが、彼はちょっと面白い語感を持っているんじゃないかと。
この年になって、そこそこ漢字まで読めるはずなのに、チョコローである。
口(くち)を“ロ”というのはまだ良しとしても、コトバの順番がもうぐちゃぐちゃ
である。ーと、ロと、チと、ョと、コとをうまい具合に彼なりの語感にあった
音になるよう並べ替えているわけだ。

その証拠に(証拠になるのかどうかは疑問か・・)、
彼は逆さコトバが得意だ。

ウルトラマンメビウスの逆さコトバは?ときくと、
すぐに

すうびめんまらとるう!

と答える。他の長めのモノを言わせてもすぐに答える。
我が家で一時期回文がはやったときにも、彼のおかげで
面白い単語がいくつも生まれ、すばらしい回文のネタとなった。

スガシカオ → おかしがす(きな)

養老 → うろうよ

イタリア → ありたい

などなど・・・。

これは、一種の才能なのではないか、と思ってしまう。
彼は独特の語感の持ち主なのでは、と。ハイ。

アナグラム作家とか、暗号の解読とか、古代文字の研究とか、
そういう道に進むとその才能が開花するんじゃないか、と。

いやぁ、ヒトって何かしら秀でたところってあるんだな、なんて。

え、親ばか?
そ、そうともいいますね、ハイ・・・。

しかし、ナントカしたいな、彼のこのセンス。
皆さんのアイデアお待ちしてますm(__)m。

店主@手染メ屋
https://www.tezomeya.com/

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